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ボールは1個しかない。~U-17の感想

「会社のために仕事をするのではなく、まず自分のために仕事をしていきたい」「自分ためにある仕事ひとつひとつに責任を持つことで、やがては会社の利益に繋がる」「就職は決して見合い結婚ではなく、あくまで恋愛だと思います」もうずいぶん前の話なんですけど、企業の採用面接でそう話した大将。まあ生意気いってるわけで、面接官の反応は実にさまざまで(苦笑)なかには、組織とはなんちゃらをありがたくご教授いただいたり、怒り心頭の面接官から「お帰りください」と言われてフラれたり、責任って、そんなに軽々しく口にするもんじゃないと諭されたり。ええ、上は全部一流企業の面接での話なんですけどもね。大将がどんな仕事観を持っているのかはもう割愛しますけども、たどり着いた今の職場は自分のこだわりと相反することが多い(笑)学びたいことがここになかったら、おそらく見向きもしなかったわけで、何があるかわからないからこそ、人生っておもしろいもんですよね。オレオレ上司に出会えたことは、一生の宝物かも(皮肉)そんなつまらない昔話をふと思い出した、U-17日本代表の3試合。1試合でも多く、真剣勝負の場で世界の強豪国と対戦したかったけれど、それができなくなったことについては非常に残念なんですけどね。でも、この年代においてはチームとしての結果なんて、大きな意味なんてないわけで。個人において、今何が出来て何が出来なかったのか、それがここで重視すべき結果であって、またその個人をとおして、今後の日本の育成(涵養)指導における課題も見えてくるわけで。もしかしたら勝ち点9もありえたかもしれない、だからこそ欲しかった組織…そう考えがちになるんですけど、彼らがチームとして勝負すべきカテゴリーじゃないわけで、チームの結果よりも、個人としての結果をしっかりと評価すべきなんですね。その評価はJFA、具体的にはTSGがやるんですけども、それはおいといて、戦った選手たちがしっかりと振り返り、世界から見た自分の立ち位置をきちんと認識することで、今後の成長への大きなきっかけとなってくれれば、それがこの大会で得られた真の結果だと、まあこれはもう少し後になってみないとわからないことなんですけども、大将はそんなふうに思ったりしてるんですね。攻撃についてはむしろ、個の力を実にシンプルに出そうとしてたわけで、その結果、あれだけゴールを感じさせる攻撃が繰り返せたこと、それは日本の選手の技術、とりわけボール扱いですけど、「かわす」「まわす」だけじゃなく、「仕掛ける」技術としても、結構相手を上回っていた部分が見受けられたと感じています。けれども、自分の足下の技術に強くこだわっているわりには、また持ち味をだしたプレーをすることにこだわっているわりには、相手にボールを奪われるとあっさり負けを認めている場面が、なんだかあまりにも多かったような気がしているんですよね。トライ&エラーで身につけてきた技術やプレースタイルなわけで、ボールを奪われても、また次にボールが来たときにやってやろう、それはいいけれども、それだけじゃだめなんですよね。本当に自分の技術やプレースタイルにこだわりがあるなら、相手にボールを奪われたという現実を簡単に受け入れちゃいけない。奪われたボールを相手にいいように使われることを認めちゃいけない。ピッチにはどうあがいてもボールはたった1個しかないわけで、自分がその1個のボールを失った目の前の結果にアバウトではいけない。自分がとられたんだから自分でとりかえせよ、ってよくいうけれど、誰にも譲れないこだわりがある以上、プライドをもっている以上目の前にある結果への責任を強く意識したアクションを起こすことが、自身のそのこだわり、プライドへの思いの強さでもあるんだよ、と、うまく表現できませんけど、大将はそう思っているわけなんです。守備面においては、まだまだ足りないものだらけかもしれませんね。守備は組織ってよくいうわけで、プレスだブロックだと言われるけど、個の力がなくては組織的な守備はいずれ綻びがでるもんなんですよね。フレキシブルな対応が求められる状況が多かったわけなんですけど、結局その状況にうまく対応できなかった場面が多かったわけで。これは、個における守備の力があまり備わっていないことなんですよね。対人守備能力においてフィジカルエラーが出てしまうのも問題だけど、人数がいても誰も奪いにいかない、人数がいないのに奪いにいく、視野にも入り射程距離であっても、インターセプトにいけない、など、いろいろ言い出したらキリがないほどあるわけなんですよね。互いにコーチングしあってたどうか、はっきりとはわからないけれど、それだけが問題じゃないってことは確実なわけで。日本は流動的なポジションチェンジを伴うポゼッションなわけで、確かに必要であるべきリスクマネジメント能力が足らなかったんですけど、ボールの奪われ方が悪い状況とか、プレスがかからない状況とか、お決まりの組織的な守備を放棄せざるを得ない状況において、今何をしなければならないのか、今何が出来るのか、そうした能力が攻撃面に比べて育っていないと感じたんですよね。低年齢からプレスやブロックを意識させた組織的な守備を教える中で、肝心の個の守備能力が育つ環境が失われているんじゃないか、あくまで大将の個人的な見解なんですけど、そう感じたわけなんですね。サッカーの原理原則ってよく言いますよね。ゴールを奪う、ボールを奪う、ゴールを守る・・・もちろん大事なことです。失敗してもいいよ、から始まり、練習時にはフリーズでポイントを指摘しながら、試合でも数多くのトライ&エラーを経験させ、成功体験を積み重ねさせる、それによって個の力をどんどん伸ばしていくやり方だって、間違ってはいません。けれども、ボールは1個しかない、という原理原則がちょっとないがしろになってる、高い技術や自分のプレーへのこだわりをもった選手は育っている一方で、それでもボールは1個しかない、ということへの強いこだわりを感じられなかった、そんな印象を受けた彼らであり、それがこれからの成長を阻む要因にならないことを、心から願いたいと思います。・・・なんていってる大将ですけど、インフルエンザ感染予防への原理原則をおろそかにして、結構、今、ビミョーに凹んでおります(猛省)北海道が、小樽が、札幌が、すすきのが、すすきのが・・・(割愛)ええと、季節柄、どうぞお体をじゅうぶんご自愛くださいませませ(汗)

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